いつ、どこで観られるの?
能楽は主に能楽堂で観られます。能楽堂は全国各地にあります。薪能は野外なので様々な場所で行われます。
公演情報を調べるには、専門誌(月間「観世」「能楽タイムズ」など)・インターネット・チラシが便利です。
インターネットで公演情報を調べる
字幕付き公演
近頃では字幕や音声ガイド付きの公演も開催されています。
能楽堂で各種チラシを入手する
各地の能楽堂で、チラシが入手できます。お近くの能楽堂がどこにあるのか、調べてみましょう。
専門誌でしらべる
月刊『観世』は、昭和5年創刊の檜書店が刊行している雑誌です。毎月100以上におよぶ演能会<観世会・観世流各回>の番組を全て掲載しています。
月刊『能楽タイムズ』は、昭和27年創刊の流儀を超えた能楽界唯一の新聞です。
チケットはいくらくらい?どこで買えるの?
無料で見られるものから、10,000円を超えるものまで様々です。演目・出演者・観客席の種類によって、料金が変わります。
例えば、2015年10月9日に行われた『国立能楽堂定例公演』の場合の料金は
正面:¥4,900、脇正面:¥3,200、中正面:¥2,700
でした。能楽堂の客席と料金の関係は次のようになっています。
- 正面
- 舞台正面の席。演技がよく見え、最も料金が高い。
- 脇正面
- 角柱から橋掛かりにかけての部分の席で、舞台を横から見る形になる。二番目に料金が高い。
- 中正面
- 正面・脇正面の間の、角柱をほぼ前に臨む扇状の部分の席。角柱が舞台を見る際に邪魔になるが、料金は一番安い。
チケットの購入方法
- 能楽堂のチケット売り場で購入(電話予約も可能)
- チラシの申し込み先(主催者や能楽師)へ直接申し込む
- インターネットの申し込みフォームから申し込む
- チケットぴあ、ローソンチケットなどのプレイガイドで購入
能楽堂に行く時
初めて能楽堂に行くときはドキドキするかもしれませんが、演劇やコンサートを見に行った経験があれば、観劇のマナーについて大きな違いはありません。
- 服装:和服を着なくてはならない、というルールはありませんので、普通の洋服で構いません。
- 初めて見に行く演目の場合は、あらすじを対訳本などで事前に読んでおくと解りやすいです。
能楽堂についたら
開場は開演の30分から1時間前の事が多いようです。能舞台をじっくり観察してみるのも面白いでしょう。
だいたい開演5分前になるとブザーがなり、その後「お調べ」と言われる、楽器のチューニングがきこえてきます。オーケストラと同じですね。お調べが終わると、さあ、始まります!